古本びと

会に参加したことは、匂わせるだけにしようかとも思っていたが、デイリースムースでここのURLも書いていただいたし、書くことにします。

実は、予想では会場はもっと広くて大人数で拝聴するのだろうと思っていたのですが、中に入るとそうではないことが分かり、これは場違いな人間が紛れ込んでしまった、と、少し後悔しました。

しかし、自己紹介を経て会が進むとなごんでまいりまして、楽しませていただきました。

私は小林信彦『1960年代日記』ISBN:4480023720のか*1、これが思い出せません。100円かも知れないし、定価の半額かも知れない。定価以上で買ったのでないことは確かだと思います。「沖縄古書センター ロマン書房」のシールが貼ってあるのを見て、一瞬「まさか新婚旅行の折に」と、ひどい亭主だと思ったのですがそれは違う。年代的にあり得ないのでした。帯も付いているし値段シールも貼っていないからブコフ・ブクマなどではないのは確かですが。

記録をつけていないといけませんね。暫くつけていた記録を止めたのは、京都の古書市で一袋500円を買った際、薄いのばかりを買ってしまったときのことでした。
日付順よりも分野ごとの記録を重視していた頃もありましたが、今はどちらもしていません。持っていることは分かるのだが見つからない、と言うときに、図書館に行くのが悔しくなるから、ということもあります。持っているのか持っていないのか分からない、という時は比較的素直に図書館に行けますが。



私はどういうものを集めているのか。辞書はそれほど多くは集めていないし、和本でもきっちりしたテーマがあるわけではない。安いもの、図書館になさそうなもの、コトバが面白いもの、という感じかなぁ。コトバが面白い、というのは広いのですが、文体が変わっていたりとか、特殊な世界のコトバがたくさん出てきそうなもの*2とか。そう、文体と言えば、対談本はけっこう好きです。速記者による文体変化もあるのだろうけれど、小説類とは違ったコトバです。
脚本・シナリオも。といっても、マニアックなものではなく、ごく普通のでよい。テレビドラマなどがノベライズされて出版されているのを見ると、「どうしてシナリオのまま出してくれないの?」と思います。
これらは買っているとキリがないので、100円という縛りを掛けているものが多くあります。



29日に尚学堂で200円で買ったもの(つづき)。
探偵小説全集12 ガストン・ルルウ著 『黄色い部屋 殺人機械』 巨勢洵一郎訳 春陽堂 昭和4.8.30 菊半 434頁
巨勢洵一郎という人は、翻訳家というが、詳しいことは分からない。
没年も知りたいが、冒頭「君は何から筆を起さうと思うね?」の言い方*3から、出身地や年齢も気になる所である。

*1:ナンダロウアヤシゲな日々2005-03-29 「みんなが『1960年代日記』を持ってる会」参照。

*2:いかがわしそうに見える本もあり、ちと恥ずかしいこともある。

*3:「ね」で終わる質問