背表紙買い――講談社文庫の黄色
CDなどには「ジャケ買い」と言って、ジャケットで買う、ということがあるようである。本でも表紙に惹かれて買うことがあるだろう。しかし、今書くのは背表紙買い。
私は前から、小説以外のものを買いたがっていた。といっても、新書ではなく文庫が好きだった。それで、角川文庫の「白」、講談社文庫の黄色、中公文庫のMをよく買っていた。
この講談社文庫の黄色を並べてみたいと思って、ここのところぼちぼちと、あちらこちらの文庫本の山から、講談社の黄色を抜き出していた。並べてみれば昔の書店の面影が蘇るのではないかと思ったからだ。そして、写真にでも撮ろう、と。しかし、いざ抜き出し見るとあまり揃っていない。古書店でもすこしだけ補充した。
黄色と言っても、初期のものは表紙全体が黄色いが、後には葉っぱとその上下のラインだけが黄色になっている。その地の色も白だったり灰色だったり、また青だったり。
それにカバーなしで買ったのもあるし、なくなったのもあるし。並べてみてもあまり綺麗ではない。
でも、せっかく抜き出したのだから、写真だけは撮っておこうと思う。
なかなか出てこないのが、森銑三『近世人物夜話』『明治人物夜話』。これが出てきたら、とりあえず写真を撮るつもり。
写真は翌日。
http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050416/1183265903