SKinsui's blogの「これも九州方言?」*で、「〜〜」を「ナンナン」と読むのは九州方言という指摘がある。
確かに私も使い、高校時代の英語の先生*1もよく使っていたと思う。「ノットオンリーなんなんバットオールソーなんなん」てな具合に。

コメント欄に、「なん」が使われるのが共通語よりも多い、ともある。
共通語的にどの程度、ナニがナンになるのかを知らないので比較しにくいのだが、ちょっとメモ。私は福岡市と北九州市を転々としながら言語傾城したでありんす。

  • なんか これは共通語的にも使うのだろう。「なんかない?」など。ただ、「なんか?」と文末にも使う。「なんかいな」
  • なんかなし (なんとなく)
  • なんが
  • なんちゃかんちゃ
  • なんやらかんやら
  • なんたらかんたら
  • なんでんかんでん
  • なんて 「なんて言うた?」
  • なんや (なんだい?)
  • なんね
  • なんする・なんしよる
  • なんと(なんば食べるね?)*2
  • 「なんを」は言いにくい。「なんば」か「なにを」だが、言わないわけでもなさそう。「一体、なーんを問題にしとるのか分からん」など。
  • 「なにじん」(何人)は「なんじん」ではない。
  • 「なんもん」(何者)とは言わず、「なにもん」か。
  • 「何君」「何さん」「何大学」「何高校」……。ナニ
  • 「何に」は「なんに」が普通だが、共通語的に発話すると「ナニに」という。これは過剰矯正か?
  • しかし、おっしゃるように、「なんなん」は矯正すべきものという意識はなかった。
  • 「何々大学」などは「ナンナン」ではなく「ナニナニ」と言うように思う(方言的文脈でも*3)。
  • 「なんごと」(何事)は、いかにも方言という感じ。

*1:現在七〇歳を超えているだろうと思われる世代

*2:後日読んで、意味を取りかねたが、「何と」の例としてあげたもののようだ。括弧内は、「何と何を食べるの?」という例文を示すものらしい。

*3:ただし、真に方言的文脈では「ナンタラ大学」「ナンチャラ大学」かとも思うが、これは敢えて言う方言のような気もする。熊本の人が「ナンテロ大学」と言っていたのに影響されたのかもしれない。