和本
和本の五百円コーナーは、satopyさんなどが見られた後だったのだ*。五百円というのは微妙な値段で、端本としてはやや高い感がするものも多い。経典餘師は、ひらがな国字解として注目すべき本だと見直したところで、やはり端本で五百円は高い。カタカナの国字解類も多くは見送るが、唐詩選の国字解類を一冊だけ拾う*1。他に、三体詩抄を二冊。これは端本で一冊だけ持っているが、それよりも状態がよい。三体詩抄は、抄物類の中では比較的あとまで刊行印行されていたのだろう、古書で目にすることが出来る。
それから、もう一冊、写本で、よく分からない熟語集。余白が多いので、熟語を集めるための手控えのようでもあるが、元となる資料を写しただけで、書写者による増補はまだないのかもしれぬ。いずれにせよ、元となる本を確認したいところ。『群類字林』と題している。柱に「雲藩醫學館藏」と印刷された罫紙に書かれる。部首の画数順で、一部から止部まで。
買ったことを忘れていたのが、『消息文例 下』。見送ろうと思ったのだったが。実際に見送ったのは、義門の『玉緒繰分』*、三冊ほどあったが、あまりに破損が甚だしかった。