砂糖油揚げ

サーターアンダーギーの、サーターは砂糖に、アンダーギーは油揚げに相当するわけだが、砂糖は、歴史的仮名遣いで「サタウ」であるので、母音対応だけを考えれば、那覇でも「サトー」であっておかしくはない*1。これが、「サーター」になったのは何故だろう*2。アウ>オーの音韻変化が完了した後に、持ち込まれたとか。


アンダーギーがアブラアゲに相当するというのは、アンダがアブラに、アギがアゲに対応するということで。話は比較的簡単だ。アゲ:アギは母音対応だけで解決。アブラ:アンダは、ブに鼻音的要素を見ておく必要がありそう。

「天道」がティダとなっている*3 のも、タウがトーではなくタになっている例だ。

*1:内地のオはウに対応するが、歴史的仮名遣いでアウにあたるものはオーに対応する。

*2:そういえば、奄美名産の「さた豆」というのもあったが、これも「砂糖豆」だ。ゴマザタも。

*3:http://ci.nii.ac.jp/naid/120005479039 など