フタバ書店の並べ方

フタバ書店という書店に入ったら、壁紙に本の写真が貼ってあるのがまず目に付いたが、次に気づいたのが本の並べ方。右から左に並べてある。古風だ。文庫コーナーだけかと思ったが、子供に聞くと、漫画のコーナーもそうだったとのこと。

この話は、先週土曜日に聞いた、縦書き横書きなどの話とかかわる。私が、本を左から右に並べるのは、図書館での配列の影響もあるだろうが、自分の感覚としては、縦書きの本を上から順に重ねて置き(和本のように)、それをそのまま起こすと左から右に並ぶ、と納得した経験が中学生のころにあった気がする。一方、横書きの本を同様にすると、右から左に並んでしまい、これはどうしたものか、と悩んだ記憶もある。


多湖輝『頭の体操』で、第一巻の最初のページから第二巻の最終ページまで食い進んだ虫の問題(何cm食ったか)があり、実は、第1巻のオモテ表紙と第2巻のウラ表紙しか食べていないのだ、という答えがあったことがある。


そういえば、横置きにする和装本で木口に書かれる文字は縦書きにされるのが普通である文字であり、縦に置かれる洋装本の背表紙は縦にスペースが開いていて、そこに横書き文字を書かねばならないとは面白い、というような記述はどこで読んだのだったか。
また、横書き圏でも、下から上に向かって書き上げる方式(左に首を傾げて読む)と、上から下に書き下ろす方式(右に首を傾げて読む)があるが、これはどういう風に分かれていたのだったか。ロシアのは下から上だったと思う。