ここ数日の内に、小林信彦ドリームハウス』についての文章を二つ読んだ*1

私は、以前これを読んだときは、賃貸マンションぐらしだったと思うが、その後、家を買った。住んで暫くした頃に雛壇型になっているところの下の人から、コンクリートが剥がれていると言われ、よく見ると擁壁が傾いていることが判ったのだった。そのまま放置しておくと、それこそ、「ドリームハウス」のように崖崩れを起こす畏れがある。

それで慌てて建築会社を通じて土建業者の手配をし、どのように手を打つか相談した。ところが、まともに擁壁を作り直すと、それこそ年収相当の額になりかねない。工事中の仮土留めにも多額が必要なのだ。

そもそも、そのように擁壁が傾いたのは、本来斜面だったものを、前住者が無理矢理擁壁を高くし、そこに土を入れ、見かけ上、土地を広くしたためであった。設計時以上の重さが擁壁に掛かり傾いたわけだ。で、それをやめて斜面に戻すことにすれば、ある程度安く済むことが判った。これが分かったのは、建築会社が建築時の土地検査の図面を残していて、中古で購入した私にもそれを示してくれたことによるものであり、たいそう助かった*2

幸い、住宅ローン以上に新たな借金はすることなく、今に至っているが、今、金がない、と嘆いているのも、それが原因なのだ。昨冬のボーナスとなにがしかの貯金を使い果たしたから。

そういえば、『イーストワイドワルツ』を読んだときは、どっぷりと落ち込んだものでした。しかし、「ムーンリバーの向こう側」と、「隅田川の向こう側」である「イーストサイド」は混乱させられる題名です。

*1:http://d.hatena.ne.jp/kanetaku/20050607http://plaza.rakuten.co.jp/hongming/diary/200506090002/

*2:中古で購入した時点で、所有者変更を通知し、何年か毎の点検が受けられることになっていた。それもあって、建築会社を通じて土建業者の手配をしたのだが、それがよかった。