倉石武四郎の新聞記事

6/30に書いて、そのままになっていた、『漢字の運命』に挟まれていた新聞記事は、倉石武四郎「進む中国の新ローマ字」。32.1.17と赤鉛筆で書いてある。その横に、どこの新聞であるのかを示すと思われる書き込みもあるが、わからない。そこで、国立国語研究所の「ことばに関する新聞記事見出しデータベース」を見てみたら、朝日新聞朝刊であると、すんなり判った

倉石は、いつか漢字にかわってローマ字が中国の文字になる、という見通しを立て、日本も「漢字御廃止」に進むべきであると考えているのだが、『漢字の運命』の五年後のこの記事は、1956.11.21に、文字改革委員会で修正第一式によることが決まったことを受けてのものである。

このあたり、『漢字の運命』の改版では取り上げられているのだろうと思うと、改版が欲しくなるのでした。