成果など

 今日の百円コーナーでの最大の收穫は、
  學士會『會員氏名録』昭和二十六・二十七年版(昭和26.8.1発行)

この会員氏名録は、見る度に手に届く値段なら買ってきたが、この年度のは戦後復興版で、昭和18年7月から昭和26年6月までの間の逝去者の名簿が載っている(5828名とのこと)。
「学士会」というのは、いわゆる旧帝大の卒業者に入会資格のある会だ。みなが入会するわけではないが、他の人名辞典類ではわからないことが、これで分かる場合もある

『岩波古語辞典』を150円で。改訂前のモノだが、昔から持っているものは書き込みで汚くなっているので、まっさらなのが欲しかった。一度だけブックオフで100円でみかけたのだが、その時は家族が一緒で買えなかった。三年ほど前だと思うが、今日ようやく。今日、別の店で200円でみかけたのだが、まだこれから大物を買うかも知れないし、と買い控えたので、150円のものに会えた。

旧大系(岩波・日本古典文学大系)は安売りがデフォのようだ。三冊500円のところに沢山ころがっている。索引の巻までそんな所にある。私が学生の頃は、1冊1500円を切ってたら「わあ安い」と即買っていたのだが。

皓星社『隠語大辞典』ISBN:4774402850*1。でも、さすがにこのクラスのモノを「持ってるけど」と買うことはない。

中公文庫の桃色背表紙が誘いかけるが、今日は見ないことにする。赤尾照文堂の文庫コーナーは見てしまって、立風の『寅さん文庫』8と9を買う、各200円。でも1-7と表紙が違う。私の持ってる1-7は表紙の寅さんが写真。今日買ったのは イラスト。また、1-7は昭和54年の刊記がカバー袖に付いているが、89には昭和56年の刊記がカバー袖に。

加太こうじ柳田邦夫・吉田智恵男『おとなの替歌百年』ルック社 昭和45年(貼附刊記) 100円
柳田国男でも柳田邦男でもない、柳田邦夫中央公論編集部)、つい最近どこかで目にしたのだが、どこでだったろう。

赤尾照文堂の本、国語学者の旧蔵書が出たと思われる。ガリ刷の『東洋語研究』創刊号(原文ローマ字)昭和21.10.30 河野六郎池上二良柴田武服部四郎の論文。石井久雄『形態結合における音融合の実態およびその生起条件に関する研究』(昭和五八年度科研費報告書)と、もう一冊で500円。

三密堂でも国語学者の旧蔵書と思われるものを。文庫サイズの上製本で、中身は元亀二年本『運歩色葉集』の写真、ただし第三冊のみ(あ−す)。書き込み多し。原本を見ての書き込みと他本との校合など。150円。

*1:箱カバーなし、7000円