一昨日の成果
- 金子薫園『文章入門叢書(1)誰でもわかる 文章の作り方』新潮社 大正六年
- 金子薫園『文章入門叢書(3)練習の実際 よい文悪い文』新潮社 大正七年
各200円。文章入門叢書(2)は小林愛川『明治大正文学早わかり』、(4)は小林愛川『新しい文章の実例と其解釈』であるらしい。
『よい文悪い文』の目次。
第一編 よい文
- 袷の小袖 夏目漱石
- 内ン中の鮑ッ貝 二葉亭四迷
- 野風呂 徳富蘆花
- 橿鳥の羽 島崎藤村
- 松の林 小栗風葉
- 小さな影 田山花袋
- 里芋畑 国木田独歩
- 針の山 大町桂月
- 桟橋が長い長い 森鴎外
- 若葉の頃 永井荷風
- 三日月 渋川玄耳
- 本田輸卒と其愛馬 桜井忠温
第二編 悪い文
- 古くさい文章の例
- 意味の通らぬ文章の例
- 誇張に過ぎた文章の例
- 句の続き具合の悪い文章の例
- 色彩の使ひ方に失敗した文章の例
- 言葉の熟してゐない文章の例
- 文字の使ひ方の拙い文章の例
- 観察の貧しい文章の例
- 誠心の足りない文章の例
鼇頭に、大町桂月「悪文一例」「誤れる文章の例」あり。