中国

5月3日(星期日)

(団体旅行の三日目。昨日までは文物なしなので削除)
 水陸庵。「道光八年青龍禅寺造」の銘の有る鉢が有った。空海の居た青龍寺は宋代に滅んだと本に有るが、別の寺なのだろうか。この水陸庵は良い寺だが、保存状態が良くない。石碑の文字は殆ど消えている。藍田関係の本を買う。王維の鹿柴はこの辺のことであった*1。ガイドからは歴史的な説明は殆ど無いし、有ったとしても中国語・英語で分らない。これからは旅行に行く時は事前の予習をしてから行くようにしたい。

5月7日(星期四)

色々本屋を見て回るが何も買わず。

5月10日(星期日)

 大雁塔へ市バスで行く。入場料は一人1元。塔に登るのは一人5元。雁塔聖経序は、文字が擦切れているせいか、碑文の上に拓本を貼ってあった。拓本(のようなもの?)は1枚 50元もする。序記と併せると100元である。買わずに出る。

5月11日(星期一)

 本屋に行って『水滸全伝』などを買う。

5月15日(星期五)

 本屋に寄って地図を買う。夕方、『二十五史』を買いに行く。予定した店に無かったので、別の店に行くと、あった。しかし、手の届かないところにあったので、他の店にも無いかと捜してみる。隣の店に人名索引が在ったので、それは買う。話本大系の『京本通俗小説』も買う。以前見た時はその大系の本がもう一冊在ったのだが無くなっていたのを見て買ったのである。『敦煌吐魯番論文集』に高田時雄氏の論文が載っていたが買わず。元の店に戻って『二十五史』を見せてくれというと、べらべらとまくしたてられる。さっぱり分らないがしばらく聴いているうちにセットでなければ売らない、と言っているのだろうと見当がついた。「要不要」と言われたので「要」と言って、見せて貰い、二百六十元と言うのを確認してから購入した。包装するのにえらく時間が懸かった。自転車で来ているので包んで貰わない訳にはいかないのだ。
 夜、音楽学院で外国人中国歌歌唱大会があるというので行くが、途中で出て歩いて帰ってくる。夜店が沢山出ていて面白かった。開いていた本屋で、中英日対照の単語カードと子供用の絵の手本を買う。

5月16日(星期六)

 碑林に行く。入場料2.5元(外賓二十元)。ここでも大雁塔の碑と同じ様に石碑の上に拓本が張ってあった。残念である。拓本1枚で50元と言っていたが、二枚で50元まで下がる。

5月18日(星期一)

 報刊亭にいって電視報を買おうと思ったがもう残っていない。仕方なく書法報を買って帰る。

5月22日(星期五)

 海音寺潮五郎孫子』と松本一男『張学良−忘れられた貴公子』を読了*2

5月23日(星期六)

 国語学会から発表要旨集が届く。
 陳舜臣司馬遼太郎の『対談中国を考える』を読了。其後、岩波新書貝塚茂樹『中国の歴史』を読み始める。

5月27日(星期三)

 午後から鐘楼に行く。今日は西大街へ行ってみる。陝西省図書館があって、ちょっと中に入ってみるが、閉架式で、人文系の学術書はあまりないような雰囲気だった。門前で本が売ってあり、雑誌の復本というのも売っていた。ダブっている雑誌の処理と言うことらしい。山西省の「語文研究」という雑誌4冊を8角で買う。

5月28日(星期四)

 宮本輝『星々の悲しみ』(短編集)、向田邦子『思い出トランプ』読了。

5月29日(星期五)

 本屋によって、ちょこちょこ買う。

  • 月人『詞学入門』3.3
  • 范中義『籌海図編浅説』1.8
  • 三国演義』4.8
  • 『百家姓』1.1

 遠藤周作『結婚』読了。

5月31日(星期日)

 兵馬俑などを見に行く。
 華清池。『歴代詩人詠華清』0.8を買う。西安に戻る途中に半坡博物館へ。灞橋を渡ったのだが、なぜか渭城の朝雨の詩が橋のたもとにあったようだ。場所が違うような気がするが、まあ旅の出発地ということなのだろう。半坡博物館にはなぜか恐龍の展示もあった*3。以前はミイラの展示もあったらしい。

*1:「空山、人を見ず」で、やはり私のハンドルは「空山」で行こうと決意した。

*2:日本語飢えになって、日本語の本を探して読んでいる。

*3:ティラノサウルスの「ティラノ」が暴君の意であることに気付く。