○チョン

ナンダロウアヤシゲな日々8/30*に出てくる「阪チョン」という言い方自体はあまり見ないが、「○チョン」(○は地名の略称)は、知っている。私が覚えたのは、福岡にいる頃でまだ七十年代。「札チョン・博チョン」と並び称されていた。

「札チョン」は、「サッチョン」と読むのだろうと推測したが、「博チョン」が「ハクチョン」なのか「ハカチョン」なのかが計りかねた。「来博」*1ならば「ライハク」と読むことになるのだが、「来博」は漢語系略語であり、「博チョン」とは違う。
朝鮮語(韓語)からの外来語であるチョンガー*2との複合語である「博多チョンガー」には、別の原理が働くであろう。
 ある時、新聞(福岡の)の投稿で、

「博チョン」と言ったのに通じず、「墓」と間違えられた
というのが載っていて、投稿者、そしてコメントを附けた新聞社の人も「ハカチョン」と言っているらしいことが見て取れた。
でも、ハクチョンと言っている人も居るような気がする。


さて、「阪チョン」は「サカチョン」なのだろうか、「ハンチョン」なのだろうか。「大」ではなく「阪」の方が選ばれたのは、「阪神」「阪急」「京阪」「阪大」「阪和」「来阪」等、「ハン」の系列であることを思わせるが。

そういえば、先日書いたダイコンは、大阪コンベンションの略だった。大阪の略として、「ダイ」が使われるものには、「大工大」「大教大」「ダイハツ」が思いつく*3。「大毎」は大阪毎日の略である場合と「大映・毎日」の略である場合があるようで面倒だ。



「来○」に関しては、「ことば会議室」の、「来沢、来広」参照。ついでに、大学名の略称も。

*1:普通は「来福」を使う。

*2:これも漢語「総角」に由来するようなのだが、日本語の中では漢語扱いとはなっていない。

*3:大東市」も?