ソーキ
ソーキそばのソーキ、その語源は「そうき」ではなく「そうけ」であるはずだ。「そうき」であれば「ソーキ」ではなく、「ソーチ」になるはず。
なお、歴史的仮名遣いでは「そうけ」ではなく「さうけ」であるはず。「そうけ」であれば「スーキ」になるはずなので。
また「しょうけ」という語形もあり*1、この「しょう」に「小」が当てられることもあるが、小は「セウ」なので、語源的にはこの字ではないことが知れる。つまり、「さうけ」がもとで、「ショーケ」になったのだろうということ(「しゃうけ」がもとである可能性もあるが)。
歴史的仮名遣 | 那霸 | 本土 |
---|---|---|
さうけ | ソーキ | ソーケ |
そうけ | スーキ | ソーケ |
さうき | ソーチ | ソーキ |
そうき | スーチ | ソーキ |
「そうけ」は
http://www1.cnh.ne.jp/mio/souke.htm
この写真のようなものですが、あばら(肋骨)をこれに見立てて、あばら骨のことを「ソーキブニ」と言うわけですね。そして、あばら肉(バラ肉)のことも、ソーキという、と。
「そうき」という語形は、たとえば
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/so.html
補
http://www.linkclub.or.jp/~amana/5/kago-jihsan.html
ここでは、「?箕」としているが、これは「セウキ」で、沖縄のソーキとは繋がらない(シューチになるはず。)。
「笊笥」という混種語だろうか。「笊」はサウ、「笥」は和語の「け」。
*1:福岡県人である私はこれを使っていた。主に「えびしょうけ」の形で。また「しょうけ越」という峠もあった。