腹話術における唇音

腹話術において唇の動きを見せぬために、舌と上唇の裏をあわせて発音しているらしい。


NHKテレビにて、いっこく堂


http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050512/1115899434
などでは、ナ行ア行タ行による「似音処理法」である。NHKテレビで映していたのも、多分、この本。


鈴木松美*が音声分析をしていたのだが……


〈舌と歯茎などで作る通常の舌音〉と〈通常の唇音〉と〈いっこく堂が行う舌と上唇による音〉を比較して示して欲しかった。




で、


今日知った、日本音声学会による音声セミナーのお知らせに、
http://www.psj.gr.jp/seminars.html

日本語の5母音が音響的にはどのように違うのか, 有声音と無声音とでは何が異なるのか, 破裂音「パ,タ,カ」では何が違うのか, 摩擦音や破擦音,鼻子音では何が違うのか,などを自分の音声を解析しながら学びます.

とあるのは、面白いことですね。



いっこく堂だが、
パピプペポの調音部位と、マミムメモの調音部位は同じにして行っているのかも気になる。
舌と上唇による閉鎖でも、マミムメモはナニヌネノに紛れそうな気がする*1。舌がやや後退すると、覿面にそうなるような気がする。一方パピプペポの方は、破裂の際、上唇が動かないよう、やや舌を後退させた方がよいように思える。

*1:それで舌先を使わぬngの利用があるのだろうか、と思ったのだ。http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050512/1115899434 これはkwaとpaが交替することがあることも考慮に入れていた。