百円本の続き。

『体操教範』昭和4.1.8 菊四截(A7相当)
表紙標題の前に「昭和四年一月九日 陸軍省検閲済」とあり。扉に、
朕體操教範を改定して之が施行を命ず
御名 御璽
昭和三年十二月二十四日
陸軍大臣 白川義則
とある。「体操」と言いながら、附録に「団体競技」が付いている。何れも球技で、「籠球」はいうまでもなく、また「投球戦」というのはハンドボールのようだが*1、「球戦」は何だろうと思った。ラグビーを改変したもののようにも見える。十五名で、「球は蹴り、投げ、衝き、打ち、持ち運び、又は反転することを得」など。(原文は漢字片仮名まじりで濁点無し)
田中智学『日本とは如何なる国ぞ』昭和三 天業民報社 四六判
巻末広告に「本化聖典大辞林」があり、「日蓮聖人の御遺文を読むになくてはならぬ字引」とある。『辞書解題辞典』には「聖典用語中、注釈を要するもの一万六〇〇〇余項を採択して解説し」とあって、これだけでは何の本か分からない。また『辞書解題辞典』には頁数の記載がないが(通常は記載する)、広告には「三千二百六十頁」とある。また三分冊となり、定価も六円に下がっている。
中島謙吉『引伸写真術』大正12.7.15(同年12.20 16版による)アルス 菊半截
「ニユード」という上半身の写真があるが「ニユード原画」という写真によると、服がお腹あたりに巻き付いている。
この本を買ったのは、昨年、松山二郎『忽ち上達する 実習写真術』実業之日本社 大正10.8.15(大正11.6.10 14版)を、たしか三冊500円の中の一冊として選んだことに由来する。松山思水(松山二郎)『芸術写真と構図』実業之日本社 大正11.6.5(大正11.7.3 3版)もある。
佐藤巌『新聞遍路 二十五年記者生活録』昭和6.12.1
大分県人。佐藤翠湖。朝鮮日々新聞、大阪毎日、大分新聞、大分日々新聞、京城日報など。

*1:ゴールキーパーは「塁手」。