電子化ぐらし

山のように

山のように紙束が出る。 スペースがあれば、これを取っておきたい思いがある*1。でも無理だ。新しい本については、これらの紙束を人にあげると、私的複製ではなくなってしまうのであげられない(もちろん、ファイルもあげられない)。これは故紙回収に出すし…

紙質

先日、天満宮で新井信之『竹取物語の研究 本文篇』を百円で買った*1。新井氏は、本書刊行後まもなく亡くなったようだ。学士会の会員氏名録でも、昭和18年から26年までの死亡者のリストに載っている。著作権が切れているわけで、公開することが可能である。年…

電子化作業

なんで私が、うわづら文庫などという作業をやっているかというと、「活字文化」で蓄積されたものを、ネットに載せてゆかないと、ネット文化は不十分なものになってしまう、と思っているからだ。「活字文化」の初期、木版本から大量の情報が活字に移し替えら…

電子化について補足

「うわづら文庫」のためなら出版社に嫌われてもよい、と言った場合の「うわづら文庫」は、特定の文庫名としての「うわづら文庫」ではなく、著作権等、法律上の諸権利の切れた作品を、画像として電子化して公開するもの一般として呼んでいます。近代デジタル…

団体名義の著作物

ふと気づけば、『国語学辞典』*が出たのは1955年で、団体名義の著作物としては著作権が切れている。中身の項目は、執筆者個人に著作権があるだろうから、それは一部の人*1を除いてまだ切れては居ない。項目一覧だとか索引だとか参考文献だとかは作成者の明…

我もまた

私だって、「無理解な所蔵者」と批判される可能性は充分ある。背表紙を切り落としてADFスキャナに掛けるという蛮行を行っているのだから。図書館が館蔵資料をマイクロフィルム等に収めた場合、原資料は破棄すべきであるという恐るべき議論がある(加戸守行『…

リスタート

昨日は、Windowsが更新されて再起動する日だったようだ。うちにあるpcのうちの一台には、ADFスキャナからの250ページ分のデータを保存せぬままに再起動されてしまった。「更新のために再起動する必要がありました」などというメッセージを睨みながら、ファイ…

モバイルでコピー

nosemantic approach 4.1: もっとライプチヒ出張2で、モバイルスキャナの話題が出ています。 私もモバイルスキャナが欲しくて、Q-ScanUSB001とかいうのを買ってしまったのですが、遅いし歪むし、で、殆ど使っていません。付箋でも貼っといて、まとめてスキャ…

e.Typist

このところ、e.Typistが、認識中に、必ず異常終了してしまうようになっていたので、ver.11がオンラインで買えるというのを契機にバージョンアップして、改善を図ることにした。こんなに早くver.11が出ると知っていたら、ver.10を途中でアジアプラス*1にする…

版面権

今日、びっくりしたのは、文字・活字文化振興法案。うわづら文庫は、一応、「「版権」に鑑み」、著作者の死後五〇年だけでなく、発行後五〇年を経過したものを載せているから、まあ、大丈夫だと思うが、そういう問題ではない。著作権は、出版社ではなく著作…