誤植?

OCR、言葉を知らぬ

明治期のものをOCRしたのに「見れる」があり、これは「あらわれる」なのだろうか、「あらわるる」となりそうな文体だがな、と思ったが「見れり」もあるので立ち止まった。なるほど、「見たり」の誤認識だ。「見れる」も「見たる」の誤認識が多そうだ。

OCRのさかしら

「幕吏通商考」は、「華夷通商考」を読み間違えたもの。

ぼん

和本の海へ 豊饒の江戸文化 (角川選書)作者: 中野三敏出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2009/02/10メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見るを眺める。 近刊予告を見た時は、彷書月刊のを纏めるのだろうな、と思った…

地名人名漢字

近代外国地名人名呼び方書き方変遷史料集 全4巻出版社/メーカー: 大空社発売日: 2007/11/29メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るのチラシ。 バグダッドだというのなら「吉」ではなく「克」、カンボジアだというのなら「東」では…

桁違い

値段の誤植は、なんですが、予価だからまだよい? しかし、「,00円」などというのは目につきそうなものだが。 最後になって削ったのかな。65,000円もするはずないよ、一冊の本が……、って。

よくある誤植

「醒睡笑」とあるべきが「醒酔笑」となっている、日本随筆大成の扉部分(全体の扉と該作の扉)。活字で組んでいるのはちゃんとなっているから、「誤植」というより誤記。

→の行先がない

先日*と同様、誤植ではなく編集ミスと思われるもの。語源海作者: 杉本つとむ出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2005/03メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る「染井吉野」の項には、「⇒〈さくら〉」とあるが、その「さくら」の…

「P?参照」

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)作者: 笹原宏之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/05/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 89回この商品を含むブログ (33件) を見るのp105に「(p?参照)」とあって、実際のページが記されてい…

促音と長音

上記『地方別 方言語源辞典』を眺めていると、博多の所に「てれっーと」とあったが、これは「てれーっと」であろう。「促音+長音」の順序は、あまり出て来ないと思うが、電子組版時に、存疑が出たりはしないのだろうか。 九州の「はってく」に、『柳川方言…

誤認識

OCRは、さかしらをすることがある。既知の文字列に引きつけてしまうのだ。 「江戸語」が「江戸詰」になってしまっているファイル群があることに気付いた。「江戸詰と東京語」とかいうのは、機械的に書き換えられるが、そうは行かないものがあって、困る。 さ…

時←晴→靖

日本の有名一族―近代エスタブリッシュメントの系図集 (幻冬舎新書)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/09/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 81回この商品を含むブログ (48件) を見るの、「野上彌生子、長谷川三千子の一族」に出て来る市…

「1000利休」

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/new/20070910/20070910_002.shtml

カムチャツカ再び

http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050423/1184770663 ここに書いた谷川俊太郎の詩が、小森陽一、ニホン語に出会う作者: 小森陽一出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 2000/04メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (7件) を見るに引用…

誤 正 プリント→リプリント 魚拓

氷のかけら

Complete EACH TIMEは、氷のかけらに始まり、氷のかけらに終わる。 「EACH TIME 20th Annniversary Edition」のボーナストラック抜きでも同じ。「B‐EACH TIME L‐ONG」で聞く「バチェラーガール」は、雷の音が中途半端で雑音のように聞こえてしまうので、やは…

日本語の歴史シリーズの、日本語の歴史〈4〉移りゆく古代語 (平凡社ライブラリー)作者: 亀井孝,山田俊雄,大藤時彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見るが届く。解説は米井力…

「ひとつなみ」

風巻景次郎『中世の文学伝統』岩波文庫(1985.7.16)、p140の2行目から。 和歌であるが故にひとつなみに同じく人間の詠歎だという風にうけ取る限り、実朝が何故あの歌を残したかは永久に解決しがたい問題であろう。 「ひとしなみ」?

「着るぐみ」

覚え間違いなのか、打ち間違いなのか。 「ネットカフェ難民」のテレビの画面に映ったようにみえました。 google:着るぐみ 「着ぐるみ」については、 http://kotobakai.seesaa.net/article/8260496.html#613 (「この人が作った」) もご参照くだされば。

OCRの誤認識・二ニ

漢数字の「二」とカタカナの「ニ」はよく間違えられるが、特に漢字片仮名交じり文をOCRに掛けた場合には、カタカナの「ニ」は殆ど漢数字にされてしまう。これを一括で修正したい。使い慣れたsedの形式。 s/二\([関關對対供]\)\([シスセ]\)/ニ\1\2/g s/\([故…

目移り?「お口」

「お口直しとし」か? それにしても落ち着かない。

文字化け

『国文学』四月号のp121の下段、後から三行目。「書体の変遷―「鵜」から「弖」へ」とある論文の題は誤植だ。「鵜」ではなく「氐」(「氏の下に一」「弖の弓のかわりに氏」)が入るべきところ。 ワードでの入稿か。あるいは最終段階での文字化けか*1。 *1:ゲ…

目次を写したい

目次を書き写したいと言えば、移動中に読んでいた芸人という生き方―渥美清のことなど (文春文庫)作者: 矢野誠一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/11メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (7件) を見るもそうだ。 牧野周一・五代目古今亭今輔…

脱字

元の幼稚園児? 地元の幼稚園児ですね。

誤植にあらず

先日書いた*『世界童謡集』は、冨山房百科文庫に入っている、西條八十・水谷まさる訳のそれであるようだ*1。p389に「悪魔」が載っていて、ロバート・ヘリック*によるという。表記も改行も全く一緒だった*2。 http://www.poemhunter.com/robert-herrick/poet…

誤植か誤脱ではないのか

吉行淳之介『私の東京物語』文春文庫ISBN:4167517027、意味が通らないところがあった。「香水瓶」の一節(p174)。『世界童謡集』に載っているという、「悪魔」という童謡。朝お寝床《ねど》から起きたら 手を洗って目をきれいになさい。 それから よく気をつ…

「……ですた。」

「誤認識」というべきなのだが、「……ですな。」を「……ですた。」とOCRが読む。こいつ、2ちゃんねらーか。

庄野潤三「プールサイド 小景・静物」と、妙な空白が入っている。 http://book.asahi.com/bunko/TKY200508010220.html

川成洋『大学崩壊』宝島社新書 p15,p55に、谷沢永一『あぶくだま遊戯』を、「あぶくま遊戯」と。東北の地名と誤認したか。 p124に、「パブリッシュ・オア・ベーリッシュ」とBEになっている。p210ではPE。

誤脱?

梶尾真治『ちほう・の・じだい』ハヤカワ文庫JA ISBN:4150305870 そこは、地球とはまったく概念の世界のはずだ。(p222)「異なる」か「違う」か何かが脱落しているのではないか。ところで、梶尾真治は、ガチャンと回してポンと出てくる。だから、通称ガチャポ…

記号混入

武藤康史『国語辞典の名語釈』ISBN:4385360944 p124に誤植というか文字化けというか、「それは入れてもいいと$うふうな」という文字列がある。(2002.12.20 第一刷)うっかりしていたが、松井簡治の子にして松井栄一氏の父君である松井驥は、1953年没であり、…