感想文

漢文脈と近代日本―もう一つのことばの世界 (NHKブックス)作者: 齋藤希史出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/02メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (27件) を見る非常に刺激的な本です。まだ、ちゃんとは読んでいませんが、日…

レファ本

明治書院の『日本語学研究事典』ASIN:4625603064。旧版の『国語学研究事典』ASIN:4625400015。特に後半の資料編が便利だった。噂に聞くところによれば、近代作家についてちょっとしたことを知りたい場合にもこれを引いたりする人もあったそうだ。さて今回の…

そういえば、以前*、吉川幸次郎『宋詩概説』が、岩波文庫にならないかな、と書いたら、本当になったんだった。 横山重『書物捜索』が文庫にならないかな、と書いておこう。ただし、元の版元である角川からは、ならないでしょうね。

ふしぎ

以前から不思議なのだが、どうしてこれまで、契沖『和字正濫鈔』の影印版が出たことがないのだろう。だって『和字古今通例全書』の影印がでているぐらいなのに*1。まあ、『和字古今通例全書』には、それまで活字翻刻すらなかったわけだからそれを埋めるため…

たちよみ

『文學界』、買おうかどうか迷いながら、筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」をざっと眺める。『週刊文春』を立ち読みしたら、「お言葉ですが」で、イノマナリ問題*を扱っている。 前、書いたことでいけなかったのは、「井」と修した姓氏が、井上・井口・井田…

届いた

本やタウン経由で申し込んでおいた、府川充男『印刷史/タイポグラフィの視軸―府川充男電子聚珍版』ISBN:4916043820。〈楷書平仮名交じり表記〉*1について、ちょっと調べているのだが、宣長だとか篤胤だとかの国学者のものに比して、読本についての言及があま…

無断出版

http://d.hatena.ne.jp/copyright/20060110/p1問題の本は、満腹亭(アナーキーなレストラン)へようこそ作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 北宋社発売日: 1998/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (7件) を見るリンク先の朝日新聞…

重い

必要あって、聚珍録 圖説=近世・近代日本〈文字―印刷〉文化史(全3巻)第一篇 字體・第二篇 書體・第三篇 假名作者: 府川充男出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2005/02/23メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (17件) を見るを手許に置いて読…

たちよみ

『レファ本』ISBN:4480062823ら、新書版の語源辞典の初めが云々と書いてあった。「辞典」を名乗るものでは、現代語語源小辞典作者: 杉本つとむ出版社/メーカー: 開拓社発売日: 1983/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るかな、とも思うが、…

印刷史/タイポグラフィの視軸―府川充男電子聚珍版作者: 府川充男出版社/メーカー: 実践社発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (18件) を見るが出ていたことを、 http://www.fumikura.net/other/fukawa.html で知る。

目次を写したい

目次を書き写したいと言えば、移動中に読んでいた芸人という生き方―渥美清のことなど (文春文庫)作者: 矢野誠一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/11メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (7件) を見るもそうだ。 牧野周一・五代目古今亭今輔…

品切?

高校時代の恩師(日本史好きの私が日本語好きにシフトしていった一因となった先生)の著書が先月出たという情報を得たのだが、アマゾンでは品切。 bk1には有った。

ハレツ

お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)作者: 高島俊男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/07/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (21件) を見るの表題作だけ読んだのだが、漱石の『坊っちゃん』*1にも出てく…

購入

全国図書館案内〈上〉作者: 書誌研究懇話会出版社/メーカー: 三一書房発売日: 1990/09メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る全国図書館案内〈下〉作者: 書誌研究懇話会出版社/メーカー: 三一書房発売日: 1990/09メディア: 単行本この商品…

志村正順

志村正順のラジオ・デイズ (新潮文庫)作者: 尾嶋義之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/04メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る解説:芳賀綏。p12-3,p203-4あたりにも芳賀綏あり。 p102に見える『小説・和田信賢』は、参考文献…

実は古本本

国語100年―20世紀、日本語はどのような道を歩んできたか作者: 倉島長正出版社/メーカー: 小学館発売日: 2002/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る古書肆大旦那の語る国語・国文 p239-284 日本書房・西秋松男氏に聞…

「言霊研究家の哀愁日誌」*で知った村田雄二郎・C.ラマール『漢字圏の近代』*1東大出版ISBN:4130830422、先日購入した。所収の齋藤希史「漢文の命脈」を読んで、見たくなった武田勘治『近世日本/学習方法の研究』をネット古書店で探すが、とても高い(ゴマ…

本棚

先日から、カッパブックスの加藤周一『読書術』ISBN:4334001785、どこに行ったろうかと気になっていたのだが、小谷野敦『バカのための読書術』ちくま新書ISBN:448005880X、これに触れてあって、ますます気になってきた。 と思ったら、さっきまで見ていた『バ…

糸居重里監修『言いまつがい』新潮文庫ISBN:4101183139のは隔靴掻痒の感。「あなたどこの人?」と問いかけたいし、発話者の当時の年齡だけでなく、何時の時点での発話なのかを知りたく思うことがある。 例えば、ルパン三世の冒頭の一声*1を「ルパン、ださー…

大石慎三郎『大江戸史話』中公文庫ISBN:4122018854、いつ買ったのだったか。先月の尾道でだったか。

たまたま目にした新刊

内田賢徳『上代日本語表現と訓詁』塙書房*ISBN:4827300968

お送りいただいた本

中村萬里(なかむらまさと)編『即訳!ふくおか方言集』西日本新聞社ISBN:481670650X

退屈男さんの所で知った*田中栞さんをめぐるブログのつながりに、「パーンチパーンチ・ルビルビルンバ」と心動かされて、火星の庭*に、「田中栞の古本教室」を注文してしまった。おまけで付いてくる「仙台古本マップ」に心ひかれた面もある。11月に仙台へ行…

書店で見て、気になった本。 野瀬 泰申『全日本「食の方言」地図』日本経済新聞社(ISBN:4532164516)

「蔵書が焼けてしまったらどうするか」という問いに、「即座に発狂してみせる」と答えた、という話を、ずっと前に読んだ記憶があるのだが、これが何に載っているのかがわからない。また、誰がそう答えたことになっていたかも分からない。 日本人で、林羅山で…

古書店さんのメルマガで白夜書房の『小林信彦60年代日記』ISBN:4938256967、つい注文してしまい、すぐに送られてくる*1。1985年刊、ということは昭和の60年。これは意識してたのかな。ちくま文庫ISBN:4480023720との対談がある。ただ、部分的に既読感があり…

谷本玲大さん*から、同氏の御高論「「国書基本データベース」の標題要素文字列」の収録された、 相田満編『標題文芸(参)』(日本学術振興会科研費 平成14-16年度 萌芽研究[文学](課題番号14651078)、「和漢古典籍における「標題文芸」の基礎的研究」…

本棚メモ

司馬遼太郎『街道をゆく』 1 2 3 4 5 6 8 9 13 14 18 19 21 23 25 27 28 36 37 38 表紙写真に見覚えがあるかあるかどうかで、所持・不所持を判断してはいけないことが分かった。『街道をゆく 数字 どこそこ』と『どこそこ 街道をゆく 数字』で、表紙写真が違…

目録による

先日書いたように、紀田順一郎を注文したのだが、それが届いた。四冊で900円+送料590円。「欲しい」と思ったときに、これだけ手早く、かつ安く買えるのはネットの有り難さ。 『現代 読書の技術』柏書房 1975.6.1 挟込付録「情報整理用具/時価一覧表」(四頁…

紀田

先日、尾道で買った(\630)紀田順一郎『コラムの饗宴』実業之日本社の約1/3を占める「近代百年カレンダー」と、『近代百年カレンダー』旺文社文庫ISBN:4010643277*1を比べてみた。多分、文章に違いはないだろうが、旺文社文庫の方には挿し絵があった。ただし…