ことば

語源俗解

出久根達郎『四十きょろきょろ』文春文庫asin:4122035732、「デンキンバシラの音」というのがある。「最近転校してきた子」であるKが、電柱のことをそういえばKはデンキンバシラ、と言っていた。電気柱、のなまりだったろうか。この、デンキンバシラは、私…

「過ぎたるは……」誤用?

「過ぎたるは(なお)及ばざるがごとし」は、「過剰は不足に似ている」というようなことですが、これを「過ぎてしまったものは届かない・どうしようもない」というような意味と思ってしまうことがよくあるようです。 たしか十年ほど前にも政治家がそういう使…

万葉調?

日本おみくじ紀行 (ちくま文庫)作者: 島武史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/05メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (10件) を見るの、大神(オオミワ)神社のところに載っていた「万葉の歌」の一つに、次のようなものがあって、とても驚…

音の雑揉

日本ハムの陽仲壽選手は、「ようちゅうじゅ」でも、「ヤンチョンシュー」「ヤンチョンショウ」でもなく、「よう・チョンソ」であるらしい。寿の「ソ」というのは、どういう音だろう。閩南音ではないようだ。

あってはならない原発?

想定外の事故 :あってはならない事故。 想定以上の地震:あってはならない地震?

「骨がらみ」

http://d.hatena.ne.jp/monodoi/20070630/p2 こちらの冒頭部を眺めて思い出したことをメモしておきます。直接の感想ではないので、メールではなく、独り言として書きます。

外来合拗音

ル・グウィンという表記に、グアテマラ*1と同じような違和感を感じながらも、自分の記憶違いかと思っていたが、ハヤカワ文庫にはル・グィンと書いてあった。 *1:グァテマラもしくはグヮテマラでないこと

「折価」

http://blog.goo.ne.jp/satopyyy/e/2bdd892eb757959bf39b54711671eb15 こちらをみて、「折価」ということばを思い出しました*1。 (中国語的に)「ねさげ」「ねびき」という意味であると感じていました。『日本国語大辞典第二版』*2では、『名物六帖』の「折…

「そうめん流し」か「流しそうめん」か

私は「そうめん流し」。華やかに始まるのです。

濁点の拡張

ここで書いた、「漫画などにみられる「あ゛」のような表記」のこと。これが、何時ごろからあるものなのか、ちょっと知りたいと思っています。あまり漫画を読まない私が見つけたのは、時代マンガベストセレクション (文春文庫―ビジュアル版)作者: 文芸春秋出…

略称は「ミート社」

ミートホープ社の略称が「ミート社」なら、エアーニッポンの略称は「エアー社」? マガジンハウスは「マガジン社」? バンクオブアメリカは「バンク社」? テレビ東京は「テレビ社」? ホテルニュー淡路は「ホテル社」?

他人とは思えない

「他人とは思えない」と言った場合、段階がある。「他人」の捉え方によるものだ。 私は「自分の(分身の)ような気がする」というような意味に捉えていたのだが、「始めて会った気がしない」というときに使う人もいるようだ。親戚のような気がする、という意味…

「都立国立」

東京都立国立高等学校のこと。「高」抜きでは、さすがに分からない*1。しかも文脈なしで。「東大阪大」の時は大学だということは分かったが。 *1:最初見た見出しは「都立国立で生徒自殺」だったかな。

モーラ感

横綱を受ける口上、ご本人は満足とのことですが、どうも、私の耳には言葉が寸足らずに聞こえる感じがしました。「横綱の地位を」でしたか、「ヨコヅナチヲ」とでも聞こえる感じ。 モンゴル語の音節構造がどういう風になっているのか、ちょっと知りたいところ…

「試合感」

NHKのニュースで。「試合勘」ではなく。 (土地勘ではなく土地鑑、というのもありました)

半濁音

横道にそれたはずのところで、自分が関心のあるものを拾うと、嬉しい。 この小説の末尾に書かれた「篇中の妖婆の言葉(がぎぐげご)は凡て、半濁音にてお読み取り下されたく候」という言は、どういう意味なのかいまだに謎である。 (田中貴子『鏡花と怪異』あ…

「いぎょう」

myrmecoleon さんからコメントで「ほぼ総ルビ」とお教えいただいた、杉本好伸「翻刻 飯田市立中央図書館蔵『稲怪録』」『安田女子大学大学院文学研究科紀要』11-12を見ました。 そうすると「稲生」には「いぎやう」と振ってあるのですね。 「いのう」は「い…

物怪

http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/20070512#p3 を見て。 「物怪」を「もののけ」と読んだ例は、『書言字考節用集』*1にはあります。『書言字考節用集』は享保二年(1717)の刊行で、平田篤胤よりも古いものです。(慶長古活字板『太平記音義』にもあるようで…

砂糖油揚げ

サーターアンダーギーの、サーターは砂糖に、アンダーギーは油揚げに相当するわけだが、砂糖は、歴史的仮名遣いで「サタウ」であるので、母音対応だけを考えれば、那覇でも「サトー」であっておかしくはない*1。これが、「サーター」になったのは何故だろう*…

コースター

表題のみ。

「ところがぎっちょん」

活字に乗りにくい。捕捉できたのは、96年フォーカス記事ぐらい。「ところがドッコイ」の方が、まだ多い。

ローマ字

例のゴチック小説のローマ字だが、FKMTTというのが、おそらく「深まって」であろうから、先日書いた、促音無表記というのとは違う。考え直してみると、先日、無表記と見たのは「ベッド」の「BD」であり、これは、促音無表記というよりも、原語綴りの「bed…

「容疑者」再説

昨夜、「立てこもっている容疑者」に違和感、と書いたが、ちょっと説明不足だった。何らかの事件があり、その容疑者が立てこもっている、という場合には、違和感はない。 「立てこもり事件」が起こり、その「立てこもっている容疑者」という言い方に違和感が…

「犯人」→「容疑者」という言い換え

「立てこもっている容疑者」には、やはり違和感。

同音衝突

思い出した。高校野球の最中のことだ。たしか、大垣日大が勝って「希望枠から」ということが書いてある新聞記事があったが、その見開きになるあたりに「希望枠廃止」と書いてあって、びっくりした。 しかし、これは、プロ野球の「希望入団枠」のことだった。…

「夜も更ける」と「読みふける」

「夜(ヨ)も更けてまいりましたが、本を読みふけっています」と私なら言う(書く)のですが(つまりラ行五段)、「読みふけて」という書き方をする人(一段活用)が結構多いと気づいた。 「おもねって」ではなく「おもねて」という人が増えているのは知っていた…

しらた・あかた

報道ステーションで、学校の遊具の支柱である丸太が折れたというニュースをやっていたのだが*、その中で、丸太の外側の白い部分と、内側の赤い部分を、「しらた・あかた」と呼んでいた。 『日本国語大辞典』によると、「しらた」の方は、日葡辞書にも見える…

任命

「新館長に長尾真が任命」 という書き方は、ちょっと格関係が混乱して感じます。 http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#070402_01 「サルが逃げた」という感じ*1。 *1:「任命サル」でなければ落ち着かない、ということ。漢字だけで書くと「被任命…

お湯張り問題

給湯器が壊れ、突然の出費は痛いが、お湯張り問題の用例を買ったことにもなる。「オユハリをはじめます。お風呂の栓はしましたか」

名言

NHKテレビで「その時、歴史が動いた」の振り返りをやっていたのが耳に入った。名言が現代語訳されている場合と、そのままと思われる場合とがあるが、どのような基準があるのだろう。 http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2007_03.html#03